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【ヘレディタリー/継承】を映画館で見てきた!ネタバレ感想・解説をズバリ!!ヤバかったポイント5つも解説!

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【ヘレディタリー/継承】 2018年/アメリカ

【ヘレディタリー/継承】あらすじ↓↓↓↓

グラハム家の主だった祖母エレンが亡くなった。母に対して愛情と憎しみを抱いていた娘のアニーは夫、2人の子どもたちと葬儀を執り行った。しかしそれ以降グラハム家には不吉な出来事が頻発。ついには長男が不幸な事故を起こし、次女の命を奪ってしまう。家族は崩壊の危機にたたされるが、アニーは死んだ次女チャーリーを呼び戻すために降霊術を行うことにする。

主演は「シックス・センス」「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレット。夫役にガブリエル・バーン、息子役に「ジュマンジ」のアレックス・ウルフ。チャーリー役はミリー・シャピロ。監督、脚本はアリ・アスターで、本作が長編監督デビューである。

 

【ヘレディタリー/継承】感想↓↓↓↓

映画秘宝で話題になっている『ヘレディタリー/継承』を見てきた。あえて記事は見ず、トレイラーさえ見ずに劇場に向かった。先入観なしで怖さを味わいたかったからだ。

とはいえ、twitterで流れてきた「直近50年のホラー映画の中の最高傑作」とか「問題のシーンヤバすぎ」などのフレーズは不可避だったので小出しに期待をあおられた分、ワクワクが止まらなかったわけだが!

ちなみに私はそれほどホラーに詳しくはなくて、ホラーの系譜なんかも有名な「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に続くゾンビ映画を除けばあまり知らない。だから『ヘレディタリー/継承』がホラー映画の歴史でどこに位置付けられるのかもわからない。

だけど!これだけは言える。この映画はホラー映画史の新たな分岐点であるだろうと。ここから後に続く特定のホラー映画は『ヘレディタリー/継承』との対比で語られることになるだろうと。つまり、この映画はそれくらいインパクトの強い、特徴的な作品だったわけだ!

あまりに特徴的すぎて、ある意味ぶっとんでいるんだけど(映画秘宝の大好物)、なににせよ「始まり」というものは、ある程度無理やりでなければ生まれないものだし。カオスに手をつっこんでぐるぐるかきまぜて闇雲につかんだ「何か」を「これがはじまりだ!」って、テーブルに叩きつけるのが大事だと思う!

それが「何か」になるまでには、まだまだ試行錯誤があるとしても、「何か」になりそうな「何か」を取り出す作業というのは尋常じゃない情熱と信念、そして偶然がないといけない。

なんのこっちゃな話になってきたが、『ヘレディタリー/継承』はそんな情熱と偶然が重なって(緻密な計算もあったかも)、奇跡的に生み出された「何か」であり、はじまりだとと私は思うわけ!!

だからどんなに荒唐無稽な話でも、これでいい。これははじまりなのだから。





ヤバいポイント①音楽があおってきて超怖い

「はじまり」の話はさておき、『ヘレディタリー/継承』は怖い。何が怖いって、音楽が怖い!ズーンと椅子を震わす重低音がめちゃくちゃあおってくる!自然と緊張感が漂う。何かが近づいてくる感じにゾッとする。徐々に音が大きくなっていく。間隔が短くなる。ホラーに限らず映画でよく使われるオーソドックスな音響手法だけど、人間の心理をよく表してるよね。この音がするだけで心臓ドキドキ。漫画かよって思うくらい手に汗をかく。

だけど!!この映画がすごいのは、さんざんあおったくせに肩透かしが多いこと!

くるぞくるぞ~からの「来ない」!これがかなり多い!監督のアリ・アスターってよっぽどのサド。もしくはマゾかも。焦らしがうますぎる。これを繰り返されると「次こそくるかも!」という期待値が嫌でも上がる。でも来ないわけ!と思ったら来るわけ!イベントまさかのランダム発生!これが怖さを引き立ててる。怖いだけじゃなくて集中力も切れさせない。

ヤバいポイント②主演女優の顔面崩壊

どうやらこの映画、主演女優のトニ・コレット顔芸でも話題になっているようだ。確かに彼女の顔がすごい!ネタバレするけど夫が燃えた時の形相はもう、この世のものとは思えない顔だった。もし現実で夫が燃えても、これを超える顔はできないんじゃないかという名演技だ。

いや、顔だけではない。我が子の死を知った時の絶叫。絶望とはこういうこと!というような、いつまでも耳に残る恐ろしい声だった。映像は静かなのに、胸を突き刺されるような痛みを感じた。

ヤバいポイント③「ヤバいシーン」が本当にヤバい

最初にかいたように、『ヘレディタリー/継承』にはヤバいシーンがあることは知っていた。けど、見たらやっぱりトラウマ級にヤバかった。何もそこまでと思うほどの仕打ちで。。。このワンシーンのみでもこの映画は伝説になりえたかもしれない。

事故のあとにお兄ちゃんのアップだけが流れるんだけど、これほど感情移入してしまうシーンはないよなあ。。。たまに自家用車で自分ちの子供を轢いちゃって死んじゃうってニュースあるけど、まさにこういう場面なんだな。辛い。

ヤバいポイント④チャーリー役のミリーちゃんがカワ怖い

チャーリー役を演じたのは現在16歳のミリー・シャピロ。撮影時の年齢は14歳。劇中では13歳の設定だった。自閉的な特徴を示すチャーリーの存在は際立っていて、誰もが彼女こそ映画の主役だと直感的に感じる。彼女がならす「コッ」という舌打ちも印象的(これも怖かった!)!ミリーはこの少女を完全に自分のものとしていて、まるで彼女自身の分身のように演じていた。可愛いけどどこかヤバい。禍々しい雰囲気が素晴らしかった。タイトルの『ヘレディタリー/継承』から、誰もが「継承」す

るのはチャーリーだろうと予想したよね。。。

実際の彼女は可愛らしいティーン↓↓↓

 

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ヤバいポイント⑤ラストシーンが奇想天外

いや、ほんとうにこの映画のラストがこのように帰結するとは誰も思ってなかったというか。私も映画からいっときも目を離した覚えがなかったんですけど、いつの間にか迎えたラストシーンで全裸のおじさんが登場して「ええええ」と心の中で叫びながら、誰かにこの衝撃を語らなければという使命感に燃えつつ劇場を後にしましたよ、ええ!!

だからつまりは、結局のところ、この映画は「継承」「ヘレディタリー」を描くもので、最初から嘘はついてなかったんですけど、誰も予想のつかなかった斜め上から帰結点にむかって強引に着地した感!でもでも映画自体、最高に怖いし衝撃的だしラストのワクワク感がたまらないし、評価とかおいておいても忘れられない作品だということに変わりありません。これほんと、10年後「映画館で見た」というのが自慢できそうな映画で、得したかもと思いました!今後上映される地方の方はぜひぜひ、映画館での視聴をオススメしますよっ!





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