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【意外な良作・どんでん返しあり】「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」あらすじ・感想・解説(レビュー)ネタバレあり

2021/05/11

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【オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主】
2013年・アメリカ

 

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あらすじ

オッド・トーマスは母譲りの特殊能力・強い霊感の持ち主。死者からのメッセージを受けとるとほおって置けず、ついつい事件を解決してしまう。そんなある日、勤務先のダイナーでボダッハという悪霊を見かける。ボダッハは惨劇が近づいていることを知らせる悪霊だ。大量のボダッハに戦慄するオッド。さらに街で大量殺人が行われるという予知夢まで見てしまい…!?

主演は「スター・トレック」のアントン・イェルチェン。ガールフレンド役に「カリフォルニケーション」のアディソン・ティムリン。オッドの理解者・刑事役にウィレム・デフォー。





 

『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』感想

Amazonビデオでこの映画が見られると思わなかった。本国でコケちゃって、日本劇場未公開、レンタルはツタヤのみ。さらに主演俳優が事故で死亡…(悲しすぎ)。不運が重なって日の目をみなかった作品なんです。コレ。

でもでも!実はこの映画、「デモンシード」などのSF映画の原作を書いたディーン・R・クーンツの人気SFシリーズが元になってるんですよね。第1作目の「オッド・トーマスの霊感」を映像化したのが本作です!(「オッド・トーマス」シリーズは現在4作目まで刊行されています)

公開当初なぜに不人気はとりあえず置いといてざっくり見てみると案外面白くって!結構マイナー人気が出そうな雰囲気があるんです。語り口がちょっぴり独特かもしれないですけど、イライジャ・ウッドの人気ドラマ「ダーク・ジェントリー」とかが好きな人はかなりバッチリハマっちゃうんじゃないかな!?私も好きです、この、グロさとキッチュが混じり合った不思議な雰囲気!

 

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冷蔵庫にゴキブリいっぱいー!とか、口からゴキブリ!とか、アイスのケースから人間の頭!とかそういう感じが軽やかに描かれていて好感が持てる(笑)

ツボる人はツボだと思います。この雰囲気は出そうとして出せるものではないと思うので、そういう意味で貴重な映画かと。

あと「シックスセンス」が好きな人にもオススメかも。ちょっと展開が似ているというか。霊と人間がごっちゃになって色々引き起こしちゃうので、あれ?この人は霊?人間?って感じで考えながらみると面白いはず。あと普通に事件の犯人探しも楽しめるし。

俳優については、主演のアントン・イェルチェンがvery good。天パ風のぐちゃっとした頭がかわゆいです。ガールフレンドとめちゃくちゃラブラブで、純粋に素敵なカップル!って思います。ラブストーリーとして見てもいいんじゃないかな!バレンタイン映画としても意外に推せるかも。グロが平気なら、ちょい変化球なラブストーリーを楽しんでください!

ガールフレンド役のアディソン・ティムリンもめちゃくちゃ可愛くて、男子はぜったい釘付け♡愛する彼にまっすぐ!これは惚れる♡服もセクシーでいいですよー。お尻が見えそうなホットパンツとかサービス衣装もありあり。

あとあと、この映画の見所になっているのが悪霊「ボダッハ」。ボダッハの語源はスコットランドで「悪霊」の意味なんだとか。なるほど。この映画のボダッハはエイリアンみたいな顔がついた霊体。CGなんて見慣れている私たちだけど、ボダッハの造形はそれでも禍々しく感じられて良い!動きもめちゃくちゃ嫌な感じで。ラスト付近で大発生するところは鳥肌たちますね。これ、大画面でみたかったな。監督が「ハムナプトラ」のスティーブン・ソマーズなんだけど、彼は亡霊の描き方がうまいですね。ハムナプトラの砂漠のミイラたちも怖かったけど、ボダッハもその血筋をひいてます!キモかわ!





 

ラストシーンで明かされる秘密!!どんでん返しに驚き!〜こっからネタバレ!

で、やっぱり書いておきたいのがあのラストシーン。
まさかストーミーが霊だったとは!!

びっくりでしたよね!!
これ、案外だまされた人が多いんじゃない?(私もです汗)
キノコ男が霊だったっていうのにも騙されるけど、ストーミーまで霊だったとはね。そういうえば一言もしゃべってないじゃん!ってあとから思うという(汗)。普通に気づかなかった。。。

そして、劇中あんなに「運命の二人」っていうのを強調してたのに、まさかのお別れ。切なかったなあ。おバカ映画になりそうなギリギリの展開ではあったんだけど、アントン・イエルチェンとアディソン・ティムリンの真摯な雰囲気のおかげかなあ。結構泣ける。意外にウィレム・デフォーのほっこり演技のせいかもしんない。

原作も泣けるらしいから、併せて読むとよりオッドトーマスの良さがわかるかも!

オッド・トーマスの霊感 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-7)

 

最後に劇中の名言を記しておきますね♡

「現世というものは新兵訓練所だ。試練を乗り越えて、次の世界への資格を得る。」

by オッド・トーマス

 

主演のアントン・イェルチェンの死因は?

この映画にまつわる悲しい話。さっきも書いたのですが主演のアントン・イエルチェンは事故でこの世を去っているんです。

しかも、自宅で、自分の車と門の間に挟まれて死亡するという痛ましい事故で、、、。

27歳という若さで急逝してしまったアントン。

これからの活躍が見込まれる才能ある俳優さんだっただけに悲しいです。

映画の中で「僕の余命はあと60年」なんてセリフがあっただけに。余計に、、、。

最後の出演作は「クロッシング・マインド 消えない銃声」。

R.I.P Anton Viktorovich Yelchin

 

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